旅は複利
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旅は複利
若い頃に旅をせよ。
そんな聞き古した言葉、今更なんだって言うのよ。
毎月のように旅をしていた若い頃も、そんな言葉に価値なんてないと、蹴っ飛ばしてきた。
そんな言葉をなぞるために、旅をしている訳じゃなくてよ。
そうでしょ?
今、食べたいもの、見たいもの、感じたいものがあるから旅をしているだけで、若いからという理由で、旅をしている訳じゃない。私はそんなありきたりな人間じゃないの。
そう、でもね。
色々な国や地域を巡るとね、思い出が増えてきたのよ。
あぁ、あの国で飛行機が5時間遅延したわね。
同行者のスマホが盗まれて、警察に行ったわ。
悪路の中ミニバンで3時間、耐え続けたわ。
夜中にエアビーが見つからず彷徨ったり、バス停が見つからず途方にくれたり。
崖を登っている時に、はぐれた事もあったわ。
特に印象に残っているのって、なぜかトラブルが多いのだけど。
もちろん、絶景や建築美、世界の絵画。
どれも素晴らしかったわ。
でも、あげ出したらキリがないし、語彙力がないがゆえに、人と被りそうな感想しかないから割愛するわ。
どうせ、カッパドキアの気球、絶景!としか言えないもの。
そう。何が言いたいかって、私は今後の人生、長い期間、この思い出を消費して楽しめるのよ。つまり複利なの。
頑張って長生きすれば、あと70~80年堪能できるなんて、こんなにお得な事、ある?
60歳に旅行しても、あと数十年しか楽しめないのよ。
若ければ若いほど、今後の人生年数分割愛すると、旅費なんてもうタダのようなものよ。
旅費として消費しても、その消費を思い出としてさらに消費して、そして人生のエンタメへと昇華していく。
若い頃に旅をせよ、なんて使い古した言葉はやっぱり言いたくはないけれど、若い頃に旅をするのは、人生にとってお得だと、思うのです。
あくまで個人的な感想としての、書き残しです。