ペンキ
684 文字1,692 打鍵204 確定執筆 26分執筆リプレイあり

恋なわけがない

私にはずっと嫌いな男がいた

ブスって言ってくるし私のことを妙にニヤニヤしながら見てきやがる

そいつ単体ならまだいいんだけど先輩とかが掛け合わさると最悪すぎて大嫌いだった

でももうそんなこと言ってくる先輩は引退した。あいつだけになった

いっつもおちゃらけてて馬鹿なことやってるしガキ臭い

けど競技に真剣になってる時は違った誰よりも真面目にやって常に高みを目指していた

以前は部活をサボりがちだったのに今は全くサボらずに継続している。

着々と実力をつけていってついに県大会に行った。

私は悔しかった。あんなにおちゃらけたやつが?って

でも憎みはしなかった。あいつの努力を知っていたから。

何も考えずに練習をしているわけじゃない、自分がどういう動きをしたら、技術を身につけたら記録を伸ばせるかを一人真剣に考えていた。

私は尊敬した。それと同時に憧れを持った。

常にあいつのことを考えるようになった。 

あいつだったらこの時どうしてただろうあいつがいたらうるさかっただろうあいつがいるから部活を頑張ろう

そう思うようになっていった。

あいつが怪我で痛みを悶えていたら心配するしほっとけないし何より離れてほしくない

でも私はあいつが大嫌いなんだ

けどあいつと同じ景色が見れないのは嫌だ一緒がいい

なんなんだよこれは

嫌いじゃなかったのかよ

こんなん好きじゃん

でもわからないこの気持ちがもし対抗心だったら?

負けたくないだけだったら?


まさかな


こんな感情をあいつに抱くなんてな


でもこんな感情を持ってちゃあいつと同じ景色を見ることができないかもしれない

思い込もう

こんな感情が

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ペンキ
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恋なわけがない — ヒトモジ